「コロナショック・サバイバル」と「コーポレート・トランスフォーメーション」

郷間

フィボナッチ紳士洋品店の郷間です。

コロナショック(コロナ禍という言い方のほうが一般的でしょうか)が世界中を席巻しています。
闘魂経営塾のメンバーの皆さんも少なからず影響を受けていて、リモートでの営業活動を始めたり、思いつく限りの様々な取り組みをされていることと思います。

そんな中、5月の「燃える闘本」(つまり課題図書)で「コロナショック・サバイバル」と言う本を読みました。

ローカルな経済圏からグローバルな大企業へ影響が広がり、金融危機に至る(かもしれない)プロセスを解説し、過去の危機を参考に、コロナショックを乗り越えられる経営について著者の持論が展開されます。
そこで語られるのはコロナ対策ではなく、コロナに限らずどんな危機が襲ってきても耐えられる経営者の姿であり、コロナは「古い日本的経営」を変えるチャンスであるということです。

東京の下町で洋服屋を営んでいる私が見ている、まさにローカルな風景とは違った角度から、自分の店は今後どうあるべきか、考えさせられる1冊でした。

そしてその続編である「コーポレート・トランスフォーメーション」。前作ならまだしも、個人事業主の私が「日本企業をつくり変える」本を読むのは分不相応な気もしますが、前作を読んでさらに突っ込んだ内容を知りたくなったため読んでみました。

すると、かつて(1990年頃まで)の日本企業の強みがなぜ通用しなくなったのか、どう変化していかなくてはならないのか、そしてその方法論まで解説してくれていて、私にも取り入れることができる要素があると感じられる本でした。
具体的に言うと、前回の記事で書いた「既存事業の深化」と「新たな事業の立ち上げ」は、本書に書いてある「両利きの経営」(ハイブリッド型経営)を参考にしています。「家族経営モデル」の強さにも触れていますが、これは親戚の物件を借りて店を営んでいる私が痛いほど感じていることでもあります。
この手の本は「スケールが大きすぎて実務にどう反映させたらわからない」とか「そもそも机上の空論じゃないか」と感じることが多いのですが、この2冊は読んで良かったと思いました。

ただし、内容の多くは組織論であり、人材の育成です。
闘魂メンバーのみなさんが自分に必要な知識を得る本としては、いささか効率が悪いかもしれませんが、もし皆さんが「コロナショックは日本自身が過去の呪縛を断ち切る好機だ」と言う著者の言葉に同意できるなら、この機会に読んでみてはいかがでしょうか。

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