こんにちは。闘魂経営塾の遊馬（あすま）です。
みなさんにはあまりご縁がない話しかも知れませんが、万一の時の知識として覚えて頂いてもいいかもしれません。
「競売」と「任意売却」との違いについて少しご説明します。
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様々な理由で住宅ローンが3ヶ月以上払えなくなると、金融機関からは一括返済を求められ、その支払いができないとなると債権がローン保証会社に移ります。これは保証会社が代位弁済と言って滞納者に代わり残額を金融機関に支払い、債権を引き継ぐためです。
保証会社は債務者に返済を求め、支払いが敵わないと見れば裁判所に競売を申し立てます。
裁判所は債務者に「競売決定の通知」を行い、競売の手続きが開始されます。
裁判所の執行官が家屋の内部調査をして、「配当請求終期の公告」が行われ、競売通知から約1ヶ月後には一般に告知されてしまいます。
配当請求終期の公告とは、簡単に言えば、「この方、自宅が競売にかけられますが、他にこの方に借金してる人がいたら、今のうちに申し出てね」という裁判所からのお知らせですので、どなたも見ることができます。
公告から概ね4〜6ヶ月以内には競売にかけられ、市場価格の6割程度で自宅は売却され、残債を残したまま強制退去させられます。
競売の場合、債務者の事情は関係なく粛々と処分され、多くは自己破産に追い込まれます。（まれに夜逃げ）
一方、任意売却とは、競売にかけられる前に債権者や裁判所と権利調整をしながら、市場価格に近い金額で市場で自宅を売却する手法です。
なるべく借金を残さずに、また、ご近所にもわからないように処分して、自分のタイミングで引越しもできます。
また債権者にとっても競売より配当が増える可能性があり、注目をされている手法です。
ただ、任意売却は権利調整が難しく、任意売却専任の会社でないとタイミングを逃し結局競売にかけられる事になってしまう事が大半です。
（ただ、債務者の窮地につけ込んだ怪しい会社も多く、所謂「任売詐欺」が暗躍しているのも事実です。）
ただし、いずれも残債と売却価格の差額によりますので一概に全てが可能とは言えませんが。
（売却後は無担保債権となりますので債務が相当圧縮できる事も事実です）
任意売却では、引越し代や弁護士費用を売却益から天引きでき、仲介手数料もかからないので、持ち出しなしで自分のタイミングで引越しができます。
またリースバック方式といい、自宅売却後、賃貸住宅として自宅にそのまま住み続けながら家賃を払って生活を立て直す事も可能です。
競売までの流れと、任意売却との比較をまとめた資料がありましたので参照してみてください。
私自身も、リーマンショックの時に苦しくなって、少し勉強したことがありました。結果お世話にならずに済みましたが。
ただ人生何があるかわからないですし、コロナ禍のように予想しない要因で生活が窮地に追い込まれたりすることあります。
私のお客様も理由の多くは、リストラや離婚、重病など避けられないものばかりです。
万一の場合も落ち着いて冷静な判断を下せるよう、日頃からの勉強が必要と感じています。
ご参考までに。
