人は皆、哲学者である

闘魂経営塾

闘魂メンバーの手打ち蕎麦銀杏の田中です。

我々は毎月1冊「今月の燃える闘本」と称し、皆で同じ本を読み合わせ、塾生それぞれが感じ、それぞれが感じたこと、考えたことを共有し、より自分のビジネスに、人生に、生かしていこうという企画を行ってます。

今月の課題図書が「山本草介著 180秒の熱量」一人のボクサーの生き様を追ったドキュメンタリー本でした。

内容は僕よりいいレビューが腐るほどありますし、皆さんどうぞ読んで体感してください。そして本を読んだうえで、僕の感じたこと、そしてその題材となった僕のヒーロー米澤重隆さんがここ闘魂塾に登壇してくださった奇跡を受け、起こった出来事や感じたことを書きたいと思います。(ご縁をいただきましたメンバーの遊馬さん、板倉塾長、本当にありがとうございました!)

まず、僕は米澤重隆という人が好きです。不器用、才能がない、愚鈍、という描写の中に、彼は何か一人で考え込む時間が多々ありました。僕はめちゃくちゃしたたかにいろんなことを考えているのだと思いました。彼は彼の世界をきちんともっていて、外の世界と折り合いをきちんと自分でつけているのだと感じました。実際お会いして、やっぱりと勘が外れてないことに安堵しました。物事に純粋で、向上心があり、いつも次にどうしたらよりうまくできるかをただただ考えられる鈍感力をお持ちの方で、まったく押しつけがましくない。サービス精神にあふれ(それがなきゃこんなとこに来ないっしょ)、言葉を選んで我々にお話しされてる間が、初対面の我々に対する敬意を感じさせてくれました。僕のヒーローです。1日で。

それと同時にボクシングというものがとても興味がわきました。マッチメイクの際に働くジム同士のパワーバランスや条件面でのやり取りがとても人間的で、きな臭さも感じさせることもおおくありながら、厳しいルールや制約をいかに理解し、愚直に追い込んで、その瞬間に賭ける選手やトレーナーの狂気が、あの異様な後楽園ホールを聖地たらしめているのだなと感じました。ボクシングならではだなと思いました。

また、有吉会長は堅気ではありません、絶対。でもめちゃくちゃカッコイイ。男を魅了する危険な香りがどうしても僕の心をつかんで離しません。そんな全く愛想のない冷徹な有吉会長の一番好きな描写があったので転記します。

「再び、今度はレフリー自身が傷口を確認しにきた。米澤は一言「やります」と鋭い表情で告げる。その気迫にレフリーは何も言えずに戻っていった。それを見た有吉会長は誇らしげだった」

僕は高校ラグビーに賭けた学生時代のコーチに会いたくなりました。

そして最後に、この「今月の闘本」のおかげでわが塾長の現役時代も垣間見せてもらいました。塾長板倉直人は現役時代の話をしません。あくまでイチ経営者という立場で、我々をいつも温かく、時に厳しく、取りまとめてくれてます。そんな塾長が日本チャンピオンの顔で米澤さんと格闘家同士の会話をしているときに言った「世の中には不思議な勝ちはあるけど、不思議な負けはない」という言葉が忘れられません。

我々はこの塾長の元に集まった同志なのだと、改めて会に所属し、ここに参加している喜びを感じました。まわりは関係ない、矢印をいかに自分に向けられるかだと、それこそが我々闘魂塾の基本通念のような気がしました。(実際の会の理念は少し違うんすけど)見学随時募集中です。これを読んだ以前参加したメンバーやまだ参加したことない方、是非ご連絡ください。うちの板倉、いつなん時誰の挑戦でも受ける準備が出来ております。ご参加、心よりお待ち申し上げます。

以上、田中の熱量の備忘録でした。最後まで読んでくださり誠にありがとうございました!