こんにちは、闘魂経営塾の千の顔を持つ男、笠井です。
この闘魂経営塾仲間はみんな知っていますが、僕はプロレスが好きです。
1980年代前半から、かれこれ40年弱プロレスを見てきています。
一番好きなレスラーは80年代のWWF(米国のプロレス団体)黄金時代に、ハルクホーガンからチャンピオンの座を奪った超合金戦士アルティメット・ウォリアーというマッチョレスラーです。
とにかくビジュアルと入場シーンがかっこいい。そして試合は単純明快。一度ピンチに陷ったウォリアーが、まるで水戸黄門が印籠を出すような「お決まり」の流れで、最後に逆転して相手を倒します(試合運びはめちゃ下手くそです 笑)。
アルティメット・ウォリアーのことはさておき、日本のプロレス団体の盟主である新日本プロレス(以下、新日)のハロルド・メイ社長が、先日、10月23日での退任を発表しました。
新日本プロレス公式サイト メイ社長コラム『ハロルドの部屋』 第87回ラストメッセージ
ハロルド・メイ社長は、日本コカ・コーラ副社長などを経て、赤字だったタカラトミーに招聘され、社長兼CEOとして業績を大幅黒字にV字回復させた後、新日本プロレスのオーナーであるブシロード木谷社長の依頼により、2018年に新日の社長となった人です。
2019年に新日は過去最高となる売上と最高利益を達成し、メイ社長は現在の隆盛の立役者となった一人と言えます。
新日は、アントニオ猪木氏が1972年に設立した団体です。
2冠チャンピオンの内藤哲也、レインメーカーオカダカズチカ、棚橋弘至などを擁し、近年は会場によってはチケットが取りにくいくらいの人気ぶりです。
でも、少し前までは長らく冬の時代だったというと、最近のファンは信じられないかもしれません。
1981年には初代タイガーマスクがデビューし、この頃はテレビ朝日系列で金曜日夜8時のゴールデンタイムでTV放送され、1983年2月11日放送では最高視聴率25.%、平均でも15〜20%というプロレス黄金時代でした。
東京商工リサーチのデータによると、この83年の新日の売上高は約25億円。その後も順調に売上を伸ばし、98年には武藤敬司、橋本真也、蝶野正洋の闘魂三銃士を擁して、それまでの最高となる約40億円をたたきだします。
しかしその後、K-1や総合格闘技ブームが巻き起こったこともあって、2012年にはどん底の11億程度まで売上を落とします。この頃、多くの中堅レスラーが解雇されたことが記憶にあります。
そしてカードゲーム会社ブシロード体制に。そこからV字回復し、2019年7月期は54億1,600万円という最高の売上となりました。
会場の観客を見てもわかりますが、この人気を作っているひとつは間違いなく女性ファンの存在です。
アイドルのコンサートばりにうちわ持って、推しのレスラーを応援する女性ファンがたくさんいますが、昔の後楽園ホールにはそんなお客さんはいませんでした。
そして、たしかに今の日本人レスラーは、ビジュアル的にもカッコいいです。
昔のプロレスラーは「あんこ型」といって、腹回りががっちりしていて脂肪多めの体型のレスラーが多かったんですが、いまは逆三角形で脂肪も薄め、腹筋もシックスパックなレスラーが多数います。
僕は当時、全日本プロレスが好きでしたが、試合を見に会場に連れて行った奥さんが言った一言を今でも覚えています。
「選手の履いているコスチュームのパンツ、ハイウエストでオムツみたい。」
それまで全く気にしたことありませんでしたが、たしかに言われて改めて見てみると、全日の選手の試合用パンツ(タイツ)は、新日の選手のそれに比べて、へそ上まであるハイウエストでした。
今思えば、この一言が、当時の一般の女性受けしないプロレスの側面を如実に表していたと思います。
プロレスは肉体で魅せる仕事なんだから、カラダのかっこよさは当然大事でしょ!
今なら多くの人がそう言うかもしれませんが、それに気づかなかった時代もあったんですよ、多分。
ビジネスでもなにかと見た目は大事です。
うちのメンバー
体からカッコいいを創る人→ Athkit 板倉直人
→ NEoスポーツ体幹 島田智史
装いからカッコいいを創る人→ フィボナッチ紳士洋品店 郷間 裕